1日10時間勉強する受験生が偉いという風潮

ミミズゲーム

 

日本の受験生は、1日平均10時間勉強すると言われています。
日本のような受験制度をとっていない国々の方からすると、
考えられないほどの長時間だそうです。
「1日10時間」と聞くと、
第一印象としては「勤勉」「偉い」「努力家」
など賞賛の言葉ばかり思い浮かびます。
しかし、1日10時間勉強することは
本当に賞賛されるべきことなのでしょうか?
私は少し疑問に思いました。

 

難関大学合格者の勉強時間

 

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予備校講師時代の東大京大合格者を見ていると、
1日10時間も勉強している生徒はほとんどいませんでした。
むしろ1〜2時間かなり集中して勉強し、
あとの時間は予備校でだらだらしている様子でした。
もちろん、東大京大に行くような生徒と、それ以外の生徒では
地頭の良さが違うため普通の人が10時間かけて行う作業を
たった1時間で終わらせることが出来る、ということもあると思います。
しかし、難関大学に合格するような生徒の勉強の秘訣は
決してそれだけではありません。

 

難関大学合格に必要な勉強時間

 

難関大学合格に必要な勉強時間は、
3年間のトータルで4218時間だと言われています。

 

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引用:http://www.toshin.com/hs/

 

上記の資料では、難関大不合格者の1年2年時の
勉強時間は700時間や900時間と書かれています。
しかし、実際1日10時間も勉強して志望校に合格しようとしている生徒は
そんなにも勉強時間を確保していない方がほとんどだと思います。
私が以前働いていた予備校のターゲット校の偏差値は50〜60程度でしたが、
特に公立高校の生徒は学校の宿題もほぼ無いので、
せいぜい定期試験の1週間前に焦って勉強を始める程度でした。
そのような短期集中で得た知識は、定期試験が終わるとすぐに
頭から抜けて行ってしまうので、実力試験では散々な結果の生徒がほとんどでした。
なので、偏差値50〜60の高校に通っている生徒たちは、
高校三年生の時点で高校1年生程度の学力しか無いという状況でした。

 

一方で難関大学に合格する生徒は、
長時間の勉強はしないものの、
継続して毎日短時間こつこつと勉強をしていました。
高校1年生の時からではなく、中学1年生の頃からこつこつと。
定期試験をその場しのぎで終わらせてしまうのではなく、
確実に自分のものにし続けていました。
中学から高校3年生まで5年間。
普通の生徒と難関大学に合格する生徒には、
5年間で1年では決して埋められない差が出来てしまいます。

 

平均勉強時間は重要ではない

 

高校3年生になって部活を引退し、
一気に勉強をして志望校に合格できる生徒もたくさんいますが、
決して多いわけではありません。
学習習慣が付いていない生徒は、
突然勉強を始めるとかなり苦痛を感じ、
ストレスで体を壊してしまうことが多々あります。

 

「受験勉強」に関する体験談や物語は、
逆転合格ストーリーで溢れています。
しかし、受験生になるまで全く勉強せず
後でそのしわ寄せとして長時間勉強するということは
かなり効率が悪く、成功率も低くなります。

 

本当に偉いのは、平均10時間勉強する受験生ではなく、
常にこつこつ勉強し、焦らなくとも順調に行きたい大学に
合格できる生徒です。
焦って初めてやる気スイッチが入るという生活は
早いうちに改善することが得策です。

 

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